REPORT

AI活用は課題の発掘から

 福井新聞社・風の森ホールで7月25日、AI(人工知能)活用の発想から実装までを学ぶプロジェクト「THINK AI in Fukui」のワークショップDAY1が開かれました。県内企業10社の受講者22人、経営者らオブザーバー7人と県内学生4人が参加。AI活用の最新事例をインプットしながら、「AIプロジェクト」を始めるためのコツや心構えについて理解を深めました。
 メンター(講師)には、AIコンサルティング事業などを展開する(株)レッジと(株)電通、(株)電通国際情報サービスから計4人の方々にお越しいただきました。

メンター陣紹介

レッジ:飯野希氏Ledge.ai編集長)

レッジ:小出拓也氏

電通:児玉拓也氏AI MIRAI統括、AIビジネスプランナー)

電通国際情報サービス:飯野純也氏


 


福井新聞 2019.7.26掲載

 

そもそもAIって

 ワークショップに先立つ講義では、第1AIブームから現在の第3次ブームのそれぞれの特徴や、現在のブームの火付け役となったディープラーニング(機械学習の技術の一つ)などについて基礎的な知識を身に着けました。また、AIの技術が使われている分野や、AIソリューションの考え方についても理解を深めました。

 AI活用事例では、ゴミ回収業者の最適なルートをAIで自動判別し業務効率化できた例や、ジーンズのデジタルマーケティングにAIのデータ分析を活用し、広告費削減につながった例などが紹介されました。

 業種も分野もバラバラな受講者たちですが、なるべく専門用語を使わないメンター陣の親身な説明に、多くのものを持ち帰ろうと真剣な表情で受講していました。

 

 

 

 午前の部は講義で終了。昼食はメンター陣も受講者のテーブルに交じり、一緒にお弁当を食べて和やかに交流を深めました。

 午後の部は、本題の「AIプロジェクト」のためのワークショップ。ですがその前にプロジェクトを始めるためのコツや体制について講義を受け、AI活用に必要な視点を養いました。

 

 

AIを使いたいから」は目的にならない

 AI活用のコツ

それはまず「課題から始めよ」とのことです。最近、AI導入には「技術力」「リテラシー」以上に「課題の設定」が重要だという論調が多くなってきたそう。メンターの児玉氏は、キュウリの選別に多くの時間を費やしている農家が作業効率化のためAIを活用した事例や、パンの識別と会計を自動化し、スタッフの稼働を大きく削減した事例などを紹介。良い課題設定が良いアイデアにつながると説明しました。「AIを使いたいから」は導入の目的にはならないそうです。

 これらを踏まえ、受講者たちは自社の課題を分解する個人ワークショップに取り組みました。課題を見つけるための手法もメンター陣からアドバイスを受けました。

 さあ、課題を発掘! 意気揚々とペンを握りますが、これが実はそう簡単ではありません。普段から、ぼんやりと課題を思い浮かべてはいても、実際に言語化して書いてみるのは意外と難しく、制限時間が与えられたなかで、受講者たちからは苦戦の表情も見られました。

 そして、書き出した課題の中から、AIで解決できそうなものを抽出し、どのようなAIシステムをつくることができそうかをグループで共有。なかには、実際にAI活用できそうなものもあったとメンター陣から講評がありました。

 受講者からは「AIが少し身近になった」や「課題を明確にすることの重要さが分かった」などの声が聞かれました。

 

 

次回DAY2は8月23日に開催。AIによる分析ツールを実際に体験するプログラムを行う予定です。